白昼急行

人生の夏休み

59日目_ヴェネチア

サン・マルコ広場からサンタ・ルチア駅方面へ向かうルートで観光しようと計画を立て、朝から出かける。

 

ジュデッカ島にいるため、ヴェネチア本島まで船に乗る必要があるが、チケット売り場が見当たらない。

 

サン・マルコ広場まで一駅だし、切符なしでもいけるかと思って切符を買わずに乗ってみる。

すると、サン・マルコ広場と逆方向に走り出す船。

どうやら、サンタ・ルチア駅方面行きの船に乗ってしまったらしい。

サンタ・ルチア駅までは40分ほどかかるため、その間検札がないかビクビクしながら過ごすことになってしまった。

 

検札はなく、無事サンタ・ルチア駅に到着した。

サンタ・ルチア駅に着いてしまったので、サンタ・ルチア駅→サン・マルコ広場と周るよう計画を変更し、サンタ・ルチア駅周辺を散策する。

 

昨日夜を抜いたせいか、朝バナナを食べただけでは空腹が収まらず、辛くなってきたのでサンタ・ルチア駅構内でチョコレートなど買う。

リンツ一粒0.5ユーロ。

安い気がする。

 

リンツのマロングラッセがあり、珍しかったので買ってみた。

味は白あんに似ていた。

栗の風味が飛んでおり、そこまで美味しいとは思わなかった。

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これらお菓子をサンタ・ルチア駅の階段に腰掛けて食べていると空腹が収まった。

 

煙草を吸いたくなり、一服する。

最近はなんとなく常に気持ちが悪く、煙草を吸いたくならないので珍しい。

薬の副作用、おそるべし。

 

煙草を吸っていると、おじさんに話しかけられる。

何と言っているのか全く分からなかったが、どうやら一本くれと言っているようだ。

気に入ってる煙草でもないので、一本あげる。

グラッツェと言って去っていくおじさんを見送り、散策に戻る。

 

ふと、イタリアと言えばジョジョだなと思い、調べてみると、ジョジョの舞台になった場所がヴェネチアにもいくつかあった。

サンタ・ルチア駅もその中の一つだった。

面白い。

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サンタ・ルチア駅をでて、左にまっすぐ通りを歩いてみる。

お土産屋がたくさんある。

仮面舞踏会の仮面や、ヴェネチアングラス、革製品など売っている。

 

本当はヴェネチアには仮面舞踏会のある2月に来たかったのだが、都合上今の時期になってしまった。

せめて仮面は買って帰りたいなと色んな店の仮面を吟味する。

 

値段はピンキリで大人が装着できるサイズのものだと、8ユーロ〜180ユーロくらい幅がある。

180ユーロくらいの物はもはや芸術品である。

とても美しい。

写真禁止なので、残念ながら写真は撮れなかった。

 

露店で売っているものは、どんな感じだろうと見ていると、意外にもちゃんとしたものを売っていた。

本当か定かではないが、made in itaryと書いてあるし、作りもしっかりしている。

そこそこ豪華な作りのものでも25ユーロと手頃である。

 

どの柄が良いか悩んでいると、値段で渋っていると思われたらしく、安くするよ、いくらまで出す?と聞いてくる店主。

25ユーロの物に対して、15ユーロまで出すと言うと18ユーロまでならまけられるとのこと。

18ユーロで買う。

まあまあいい買い物ができた。

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本当は船を使うつもりだったが、このまま歩いて、サン・マルコ広場まで行けそうな感じである。

30分ほど歩けば着くらしい。

 

しかし、昼になりお腹が減ってきたので一旦駅まで引き返す。

昼食の目当ての店が逆方向にあった。

 

目当ての店はbigoi。

5ユーロでパスタが食べられるらしい。

目当てのイカスミパスタは6.5ユーロと少し高かったが美味しかった。

イカスミパスタを初めて食べた。

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お腹を満たし、先程の道に戻る。

買う気は全くなかったのだが、革製品が安いことに気が付いてしまい、小さい鞄を一つ買う。

革で15ユーロは安くないか。

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土産物屋でステッカーも手に入れる。

キラキラしていて1ユーロ。

良心的な値段である。

スイスなら3ユーロしていただろう。

 

土産を買い満足すると、風景に注意が向くようになる。

ゴンドラが建物の隙間を通っている様子が美しい。

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建物の壁の色は基本暖色。

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楽しく歩いていると、リアルトと店名に付く店を見つける。

ということはリアルト橋が近いのかとあたりを探すとすぐ隣にあった。

 

リアルト橋からのながめ。

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リアルト橋が観光名所な理由がイマイチ分からなかった。

他の橋から撮った方が綺麗な写真が撮れる気がする。

人もごった返してないし。

 

リアルトから元の道に戻り、しばらく歩いているとすぐにサン・マルコ広場に着いた。

 

到着したサン・マルコ広場は、壮大な眺めだった。

サン・マルコ寺院も時計塔も、広場を囲うギリシャ神殿みたいな建物も全て美しい。

カフェでは生演奏が行われており、優雅な雰囲気だ。

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サン・マルコ寺院に入ってみることにする。

入るのは無料だが、並んだり荷物を預けなければならなかったりと面倒だった。

中は普通のヨーロッパの寺院という感じでそこまで感動はなかった。

寺院、見慣れてしまったかもしれない。

 

サン・マルコ広場の観光も終わったがまだ体力があったので、ジョジョの舞台であるサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会に行ってみるかと船に乗るが、またも思っているのと違う方向に走りだす船。

また間違えてしまったらしい。

 

片道チケットしか買っていないので、教会はあきらめ、おとなしく宿に帰ることにした。

 

宿に帰り、洗濯とシャワーを済ませる。

 

買ってきた薄いパンでハムやらトマトやらをくるんだボリュームのある食べ物を晩御飯として、宿の前のベンチで食べる。

ベッドで飲食禁止なのでこのスタイルになった。

 

食べていると、美味しそうだねと隣に座っていたおじさんに話しかけられる。

すぐ会話は終わるだろうと思っていたら、結構ずっと喋りかけてくるおじさん。

おじさんはジュデッカ島に住んでいるらしい。

 

途中から、おじさんの友達(アイルランド人)、おじさんの友達の彼女(台湾か中国人)?と合流し、皆でおじさんの家で飲むことになった。

 

人の家にあがるイベントがこの1ヶ月で2回も発生している。すごい。

 

おじさんの家で、スパゲティとお酒をごちそうになる。

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トマトベースの海鮮パスタ。

味が濃いが美味しかった。

 

食べながら皆でYouTubeで音楽を聴いていたが、これが結構面白かった。

好みが人それぞれ。

 

おじさんの友達のアイルランド人が流したのはケルト音楽でやはりアイルランドの人はケルトを聴くんだなと思った。

バンド名、忘れてしまったけどとても良かったな。

zとkとeがつくのは覚えてるのだが、思い出せない。

 

日本の音楽の話になり、アイルランド人の中国か台湾人の彼女は日本の音楽はこれしか知らないと言ってアーティスト名を言ってくれたが、分からず書いてもらったら初音ミクだった。

初音未來と書くらしい。

 

そんな感じで楽しく過ごしていたが、途中からおじさんがマッサージをすると言い出し、オイルで手や足をマッサージしてくれたが、これは危ない流れだと思い、宿に帰宅した。

 

なかなか濃い1日であった。

 

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