20日目_ヘルシンキ→ロヴァニエミ
朝ごはんと昼ごはん。
クノールのSNACK POTシリーズには本当にお世話になっている。
1食分にするには量が少ないが無理やり持たせている。
今回の旅の食生活は本当にひどい。
食が好きな人が同行していたら発狂する。
ほとんど全部の味を食べたが、カルボナーラが一番美味しい。
次点でナポリタン。
昼ごはんを食べて、しばし宿のソファで昼寝。
夜行列車が23時発なのですぐに出かけても暇を持て余すと考えての判断である。
そろそろいいかなと15時くらいからトラムに乗り、ヘルシンキの街中へ。
ヘルシンキ中央駅のロッカーに荷物を置いて、街の散策を始める。
ロッカーがアナログな鍵式で珍しく思った。
ネット記事に載っている美味しいシナモンロールの店から1つ選び、歩いて向かう。
ちなみに選考基準はサイズである。大きさ。貧乏人は飢えていた。
テイクアウトし、公園で小雨に降られながら食べる。
握りこぶし4つ分、顔くらいの大きさだったが、さらっと完食。
これで4ユーロはお得ではないだろうか。
味はとても美味しかった。
甘さ控えめでシナモンも濃すぎずほんのり香る。
お供が水でも美味しく食べられる、そんな甘さ。
腹ごしらえをして元気が出てきたので、港あたりでやっている野外マーケットKauppatoriまで歩いてみる。
この辺りはおそらく、研修で来た時に泊まったホテルがあるあたりだ。
昼はこんな感じだったのか。
ヘルシンキはオレンジ、緑、黄色の配色が好きだなと街を見ていて思う。
マーケットはオレンジテント。
ベンチは黄色。
スイスのベンチは赤色であった。
あとひとつ、ヘルシンキを歩いていて思うこと、横浜に似ている。
港だし、煉瓦の建物が多いし、公園もある。
公園の感じだけで言えば、規模はそこまで大きくないが札幌の大通り公園に似ている。
ずっとまっすぐ続く感じが。
ベリー系、野菜、きのこ、サーモンなど売っている。
買う気もないので流し見する。
ヘルシンキの人はフルーツ感覚で生で食べるというスナップエンドウのような豆が売っている。
これだけはちょっと興味があったが、夕飯もあるしと我慢する。
映画かもめ食堂でもたいまさこが摘んでいた黄金のきのこなんかもあった。
かもめ食堂でフィンランドのかもめは丸々していると言っていたが、たしかにである。
丸いし、そもそものつくりがでかい。
近くにオールドマーケットという室内マーケットもあるのでそちらにも足を伸ばす。
16時過ぎだからか、閉まっている店もちらほら。
評判の7ユーロで美味しいスープとパンが食べ放題な店も閉まっているようだった。
マーケットも見終わり、16時半。
まだ夕飯には早いなと目に付いた茶色の教会のような建物を目指して歩く。
ウスペンスキー寺院らしい。
丘の上にあり、登るのが大変そうなのでこれ以上は近付いていない。
暇そうに歩いているように見えたのか老夫婦に写真を頼まれ、撮ってあげる。
頼まれやすいのは日本でも海外でも変わらない。
多少疲れてきたが、やることもないし、見えていたヘルシンキ大聖堂を目指してみる。
研修の時、見てはしゃいだなと思い出す。
しばしベンチで休む。17時半。
そろそろ夕飯もありかと、かもめ食堂を目指して歩く。
20分ほど歩いて到着。
ヘルシンキは非常にコンパクトで良い。
観光名所は大体歩いて回れる。
中に入ると日本人だらけだった。
店員も日本人がいる。安心感。
メニューを見て、迷ったが唐揚げ定食を頼む。
フィンランドにいるのだから、フィンランド料理を食べるのが良いのだろうが和食が食べたい気持ちの方が勝った。
安心感ある普通の味。
めちゃくちゃ美味しく感じた。
おにぎりの具のシャケだけ妙に脂がのっていてフィンランド感があった。
22ユーロと痛い出費だったが良しとしよう。
たらふく食べて、しばらく座っていたが、客が増えお会計を促される。
出ても行くとこがない困ったもんだと思いながら会計して店を出ようとしていたところ、日本人の女の人に声をかけられる。
「一杯やりませんか。」とのこと。
23時まで暇人である私は二つ返事で誘いに応じる。
それから、ヘルシンキ中央駅近くのカフェに入り23時近くまでずっと話していた。
誘ってきてくれた彼女は26歳で私と同い年。仕事は助産師をしているが色々と問題が発生して、休職してヘルシンキに旅行にきているとのこと。
旅先であること、年が近いこと、久々の日本語での会話であることも手伝ってか会話はとても盛り上がった。
楽しいひと時。
暇なだけだったはずの4時間が充実の4時間に化けた。
もう少し早く会えていたら、一緒にヘルシンキ観光したかった。
日本に帰ったら、それぞれの居住地の福岡か名古屋で会おうと約束して夜行列車に乗り込み、今はロヴァニエミ行きの列車に揺られている。
ロヴァニエミに着くのは明日の11時。
まるで水曜どうでしょうのよう。
長い旅。
身体がバキバキになると思われるが、今日の楽しかった思い出を抱いて眠ろうと思う。
おやすみなさい。