53日目_パリ
朝からがっつり中華を食べる。
昨日の残りである。
朝食のパンは包んで昼用に持っていく。
9時半には宿を出る。
この旅始まって以来の早さかもしれない。
なぜこんなに早く出かけたかというと、パリのマツキヨことシティファルマに行きたかったからである。
昼行くと、商品が売り切れていることもあるし、混むらしい。
それを避けたかったのだ。
10時くらいに到着したが、そこそこ混んでいた。
お目当てのものは全部あったので、よかった。
商品を見ていると店員さんが話しかけてくる。
スキンケア用品を見てるというと、乾燥肌か混合肌かタイプを聞かれる。
乾燥肌と答えると、なにやら棚まで案内され、乾燥肌に効くというクリームを手に塗ってくれた。
せっかく現地の人がおすすめしてくれたものだし、買うのもアリだなと思ったが、まあまあ値段が高かったのでやめた。
会計を済ませ、外に出るともう11時。
モノプリに一瞬寄って、サントシャペルを目指す。
13時からルーブル美術館の予約をしていたので間に合うように道を急ぐ。
11時半ごろ、サントシャペルに到着する。
外観は地味である。
中にあんなステンドグラスがあるとは思えない趣である。
一階と二階があり、二階部分があの有名なステンドグラスの部屋である。
一階もすでに素敵である。
二階。
美しすぎて何枚も写真を撮ってしまった。
間違いなく今まで見た中で、1番美しいステンドグラスだ。
でも、初めてヨーロッパのステンドグラスを見た時ほどの感動は得られなかった。
初見の感動に勝るものはない。
しばし、見学してルーブル美術館へ向かう。
この時点ですでに歩き疲れていたが、時間があまりないので歩き続ける。
体力が落ちているのを感じる。
ルーブル美術館に着き、透明のピラミッドを見ながら持ってきたパンを食べる。
途中バタバタしたが、無事昼食の時間も確保できた。
計画通りである。
13時になったのでゲートへ。
電波が悪く、電子チケットがなかなか読み込めない。
読むこむまで、ゲート付近に立っていたら写真を頼まれる。
よく写真を頼まれる。
この旅行中、おそらく1週間に1回くらいのペースで撮ってあげている。
撮ってあげた写真を見た時の相手の反応がめちゃくちゃ良くて、嬉しくなった。
頼まれすぎて、上達したかもしれない。
場所を変えて、もう一枚撮ってくれと頼まれる。
2回頼まれるのははじめてである。
そうこうしていると、チケットが表示されたのでルーブル美術館の中に入る。
当たり前だがめちゃくちゃ広い。
すでに結構歩き疲れていたので、モナリザ・サモトラケのニケ・ミロのヴィーナスを見たら帰ろうと思い、館内を回る。
入り口で館内マップをもらい忘れたのでほぼ感覚で周ったが、サモトラケのニケとモナリザは見つけることができた。
有名な作品は、途中途中に看板が出ている。
サモトラケのニケは六本木ミッドタウンでレプリカを見たことがあったが、本物を見ることになるとは。
本物を見ることになるとはシリーズである。
美術の教科書に登場した時、名前のインパクトで一瞬で覚えたサモトラケのニケ。
見ることができて良かった。
モナリザは見るために並ばなくてはならない上に、遠くからしか見ることができなかった。
正直、遠すぎて細部まではよく見えなかった。
しかし、どの角度から見ても目が合うというのは本当で感動した。
残るはミロのヴィーナスだが、これがなかなか見つけられない。
お土産屋に放置してあった館内図を手に入れ、それを頼りに放浪してようやく見つけることができた。
教科書で見たままである。
ミロのヴィーナスを見つけたので、ルーヴル美術館を後にする。
真面目に見て回ったら何日もかかるだろう。
もう足が痛かったが最後にひとつ、薬草薬局エリボリステリアへ行く。
フランスには薬草薬局という薬草専門の薬局があると知り、行ってみたかったのだ。
ハーブに詳しくないため、ネットで調べて良さげだと思ったVervein odoranteとangelicaを買ってみた。
帰国したらハーブティにして飲もう。
明日は奇跡のメダイユ教会とモノプリへ行こうと思う。